高木あすかのちょこちょこブログ

漆芸作家 高木あすか が毎日更新するために作った自己紹介ブログです。ちょこちょこやります。

気になってる社会問題

この間フィンランドから来た方とご飯をする機会があって、フィンランドとか北欧は幸福度が高い国だったなあと思い出した流れで、自国の事を思ったのですが、私は少子化についてずっと気になっています。 この少子化については私が高校生の頃から問題に上がっ…

11/27日のアートラウンジ

芸術と労働のレポのこと考えすぎて、毎日更新が止まってしまったので、芸術と労働の事はもう少し気持ちが落ち着いたらまとめようと思います…;なんかちゃんとまとめなきゃ欲のせいで書けなくなってしまった。 今日はちょっとお知らせをしようと思います。 先…

芸術と労働レポ①〜贈与的な関わり〜

「労働と芸術」で印象深かった事を端的にまとめていきます。 初めは知らない人に向けて、芸術家とそのサポートに回るマネージメントの人たちの現状をインタビューを通してまとめたものの説明がありました。 関係者の方は身に染みてお分かりのように、芸術家…

「芸術と労働」という講座にて

本当は漆の縄文時代の扱われ方の話をしようと思ってたのですが、ちょっと今日興味深い講座を聞いてきたのでそれについてさらっとします。 これの「芸術と労働」の回に行ってきました。 芸術家や、マネージメントする人達の現状から、芸術家は労働者なのか、…

手足の延長としての人工知能

ちょっと色々あって2日連続更新できませんでした〜、、すみません 先日のワークショップの話で予告してた姉の書いた言葉についてなんですが、 なぜこういう事↑を書いたのかをちょっとお話しします。 博士課程で研究するにあたって、少し未来のことについて考…

10000年経っても無くならない手紙

去年の5月に自身初めてのワークショップを行いました。 「10000年経っても無くならない手紙」 というタイトルで、 和紙に漆を染み込ませた漆紙古文書という実際に史書として扱われてたものから発想を得て、10000年前から存在していた漆の話をしながら、漆紙…

レース編みの糸について

あ、昨日20件目の記事だったみたいですね! ちょうど昨日はいつもよりボリュームあったものを書いてましたね〜^^ 今日は漆で固める前のレース編みをお見せします。 これが今ちょうど編んでるものなんですが、かぎ針で中心から同心円に広がっていくレース編…

過去作品の紹介②

過去作品の紹介です。 一回紹介していた2015年の個展の作品なのですが、その展示の後にまた別の場所で演出を変えて展示させてもらっていたのを紹介します。 その展示場所は梅田にあるBAR NELLIEというカフェバーで、オーナーの方が内装の仕事をしていらして…

VRchatやりたい。のに🍎が。

昨日言ってたVRchatの話ですが、 ヴァーチャルの世界で3Dのアバターを使ってコミュニケーションを取ることができるサービスです。 このVRchatをすごいやりたくて、アバターは自分で作ったものでもいいし、もう既にあるものでも参加できるとの事で、VRメガネ…

デジ!ファブ!音が良い!

昨日言ってたデジタルファブリケーションの を使用した漆製品の論文についてのお話をちょっと。 土岐謙次著の「パーソナルファブリケーション時代における漆の造形について : 事例と実践からの考察」です。 これ2013年に出てるんですけど、未だ京芸そういう…

漆は縄文時代から!推し。

今回は今日届いた本の紹介します〜! 漆やってる人は一回は読んだ方がいいと言われる四柳嘉章著の「漆の文化史」と そして今回私も初めて読むことになる宮腰哲雄著「漆学」です。こっちはまだ読んでない笑 四柳嘉章さんは歴史学博士の方で、「漆の文化史」は…

過去作品の紹介

今日は2015年の個展の時の作品を紹介します〜! この個展は糸を編んで漆で固める作品を制作するようになってから2回目の展示でした。 この作品はざっくり言うと、色んな土地や人の関わりによって自分が出来ているという事を表現したものです。 全体の形のモ…

クロクロクロッキー

漆作品ではもっぱら立体か半立体の作品を作ってますが、絵を描くのも好きです。 高校生の時は日本画をやりたいと思ってました。なんか日本画が好きだったんです。岩絵具のザラザラした質感とか構図の取り方とかが面白かったんですね。 美術の高校で、2年生か…

自然に向けたアート

夏の思い出をちょっと。 7月か8月ごろに京都東山のアート支援をしているHAPSが主催した講義に行った時に、こぼれ話で、ドイツで湖のためのコンサートというのがあるらしく、人間のためだけでなく、自然に向けてのアートがあると聞きました。 それ見てみたい…

漆の分子の作品

今日は私の作品の紹介をします。 2017年に京都新鋭選抜展にて毎日新聞社賞をいただいた作品です。 これが実は漆の分子が綺麗に並んで固化する様子を表現した作品です。少し見えにくいですが、ウルシオールの分子構造の亀の甲の形を一つのピースで作ってあり…

金継ぎ②

前回の金継ぎの続きを今日は紹介しようかな! 前回、麦漆で接着しましたが、今回はとの粉(簡単に言うと目の細かい土)と下地漆を混ぜた泥みたいなもので、隙間やカケを埋めていきます。 固化後、水研ぎをしてはみ出しているところなど、整えます。 漆はガラス…

雑誌に載ったよ!

実は9月ぐらいに雑誌の取材を受けて、自分の事が長い文章になりました! 手芸の雑誌なのですが、1ページだけアート系の紹介の部分があってそこに掲載されました。 取材をしてくれたのは藤田一人さんという方で、色々な漆の工芸作家の事をよくご存知の方でし…

壁面作品の「記憶の先」シリーズ

これが壁面作品の「記憶の先」シリーズの作品です。 銀細工のように輝いている漆と糸に、背景の黒は艶をあげる前の磨いたままマットな印象を持たせながら、その磨いたテクスチャーが見えて、二つの対比が美しい作品になっています。 緋の背景の方は少し変わ…

最近やりたい仕事

去年から壁面に設営ができる半立体の作品を作っていました。↓ 「記憶の先」というタイトルで、過去の作品を分解し、再構成したものです。そのことはその時の記憶を整理する事に似ており、そこからさらに良いものを取り出しました。過去の記憶から良い未来を…

SNSとHPとブログの違いってなに?

ブログ始めるにおいて、この3つの違い何よ?って思ってたんですよ。 Facebook、Instagram、Twitter、HPともってるんですけど、 ブログを始めた動機としては作品がすぐ出来る素材じゃないし、中々SNSにも浮上しにくいから日頃考えてる事とかを自己紹介がてら…

漆小話③

きのうのつづき! ということで、同じ分子を持ってるやつらは仲良くなりやすいらしいです。 水分は酸素の運び屋なんですって! ラッカーゼに渡してからウルシオールを酸化してるそうです。直接ウルシオールを酸化するのはできない?のかな? (全く別の分子を…

漆小話②

前回の話で酸素で手をつなぐって書いといて、え?水分の出番どこ?なんで湿気が必要なの?ってなり、調べたら「空気中の水分の中の酸素を使う」とかが出てきて、「なんでわざわざ空気中の水分の中の酸素を…???」という感じで、調べたりツイッターで聞いた…

漆小話

金継ぎの続きしようと思ったんですけど、最近寒くてまだ乾いてなかったので、漆の小話をします。 知ってる人もいると思いますが、漆は28度〜30度の温度と65%〜80%の湿気で乾きます。 え?乾くのに湿気?てなりますよね? 実は漆は普通の絵の具のように水分が…

金継ぎ①

依頼で金継ぎです。 まずぱっくり割れたお茶椀をくっつけます。 こりゃきれいに割れてますね〜大きい方は一応マスキングテープでマスクしてから作業します。正直あんまり意味ない。柄物とかはちゃんとやった方がいいけど。 この割れ目に麦漆という小麦粉と下…

金継ぎ〜鯛牙棒②〜

蒸した鯛からアゴを綺麗に取り出せました! 乾燥させて糸ノコで歯の根元をごりごり地道に切ります。結構しっかりついてますので〜。 ある程度切り込みを入れられたらポキンと折れるのですが、断面を真っ直ぐにしないといけません。この後木の棒につけるので…

金継ぎ〜鯛牙棒〜

最近金継ぎの仕事がちょこちょこ入りまして、金の仕上げを鯛の歯でやる方法があるのですが、やってみたくて、鯛丸々一匹を買いました! (京都産って書いてあったけど370円と安かった。養殖かなあ?) 顎を綺麗に取り出すために蒸しか茹での選択。焼くと炭化し…

漆芸作家の高木あすかのブログ

89年生まれの漆芸作家です。漆でレース編みにした糸を固めて構成した作品が主な作品です。HP→https://arinkononamida-asukatakaki.jimdo.com JimboのHPでもブログがあるのですが、気軽にブログが更新できるように作りました。こっちは日常など含めてちょこち…