高木あすかのちょこちょこブログ

漆芸作家 高木あすか が毎日更新するために作った自己紹介ブログです。ちょこちょこやります。

過去作品の紹介②

過去作品の紹介です。

一回紹介していた2015年の個展の作品なのですが、その展示の後にまた別の場所で演出を変えて展示させてもらっていたのを紹介します。

その展示場所は梅田にあるBAR NELLIEというカフェバーで、オーナーの方が内装の仕事をしていらして、ご自身でデザインしたお店というめちゃくちゃ雰囲気のある所でやらしてもらいました!

展示写真がこちらです。↓

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お店はバーカウンターとロフトの中二階があるところで、天井も高く広いお店でした。

いやはや良い雰囲気よすぎて、作品もさらにパワーアップして見えます。

この吊ってある作品はこれ↓なんですけど、

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この作品もともと分解できるものだったので、この時は分解して点在させています。

 

この展示のお話を頂いたのが梅田近辺のお店でアートを展示するというArtMACHIという企画があって、それに呼ばれたのがきっかけでした。お店の雰囲気が強いので、展示する人をかなり選んだらしく、なかなか決まらなかった所をたまたま私の展示を見た方が推薦してくれたそうです。

お店で展示するのも、こんな良い雰囲気のところでの展示も初めてだったので、知り合いのアシスタントディレクターにアドバイザーについてもらい、いろんな実験をして、どんな見せ方があるかを検討し、店の図面を頂いて、縮図で作品を置いてイメージをつくりました。

そして実際に設営をした後に照明の専門の方を呼んで、照明を調整してもらうという、色んな人が関わった展示でした。写真もいつものカメラマンの方に撮ってもらってます。

 

どう見えるか実験の様子↓

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家具とかアンティークのものがいっぱいあって落ち着いた雰囲気で素敵。展示本当に緊張した。

こんな感じにお店で色々検証してから自宅で実験↓

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 自宅のガレージで実際に分割したものを吊ったり、(近所に完全に見られる…)

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壁につる状態だったらどう見えるか、ソファを全部どかして自宅の壁を使ったり、(壁汚い…)

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図面の縮図を合わせて配置したり、、、

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イメージを掴むために作品をコラージュしたり、、、

 

これも色々な人とのつながりで実現したものなので本当感謝です。。。

空間を作るのは本当面白いですね!

この時は本当色々大変でしたが、また是非こうゆうことやりたいなあ。。。

 

 

VRchatやりたい。のに🍎が。

昨日言ってたVRchatの話ですが、

ヴァーチャルの世界で3Dのアバターを使ってコミュニケーションを取ることができるサービスです。

このVRchatをすごいやりたくて、アバターは自分で作ったものでもいいし、もう既にあるものでも参加できるとの事で、VRメガネなどのVR環境もいらないからやろうとしたら、なんとアップル対応しておらずできなかったという…。何が知恵の実を食べたりんご🍎🐍だよ!!!!ってなりました笑

 

VRchatの中にはワールドと呼ばれる色んなヴァーチャル世界が沢山あり、ユーザーが作っているらしく、破茶滅茶できて面白そうな様子がツイッターに流れているのを羨ましく見てました。

まさに映画「レディプレイヤー1」の世界。

でもかなり無法地帯らしく、追いかけ回されたり、ハラスメントなどで不快な目にも合うらしいです…。調べてみる限りはそういうのもエキサイティングな感じですが。

 

とまあ、コスプレに興味はないけど、「可愛い女の子になれる」というのにすごい興味があって、プレイゲームと違うのが視点がそのアバターの身長に合わした目線の世界なので本当にそのアバターなっているような気持ちになれるのではないかという予想(やった事ないからね!)と

あと日本人の男性はゲームやネットの中で女性になりたがる人が多いと知って、その辺も興味深かったです。これも何故なのか軽く調べました。長くなるから書かないですけど。

 

VRchatに興味を持ったことで、さらにCADへの興味が湧きました。blenderという無料ソフトで作れますし、解説を載せてるサイトも多いです。簡単な形から始めてみようかなと思います。

前回の人体のCADデータはある程度元があったのをいじっただけなので、一から作れるようになりたいなと。CADが使えると公募とかに出す立体作品のイメージが伝わりやすくて有利なんですよね。

ちょっと今日は内容関連の画像がないので、カスタムキャストというアプリで作ったアバターを載せておきます〜。皆さんやりましたよね!?笑 簡単なんでやってみてください〜!

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デジ!ファブ!音が良い!

昨日言ってたデジタルファブリケーションの を使用した漆製品の論文についてのお話をちょっと。

土岐謙次著の「パーソナルファブリケーション時代における漆の造形について : 事例と実践からの考察」です。

これ2013年に出てるんですけど、未だ京芸そういうのはやってないんだな。とぼんやり思うのでした。まあまず漆の技法を知らないといけないので、CADまでは習得難しいですよね。

土岐さんとお話ししたたことあるんですが、海外はもっと進んでるそうです。ファブ〜。数年前までは使い方や可能性についての研究発表が多かったらしいですけど、今はそれを使ってなにをするのかの方に需要があるそうです。当たり前になってきたんですね。

ちなみに一応博士棟のプロダクトデザインの方に3Dプリンターやレーザーカッター、自動刺繍のミシンとかあります。

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この写真の右下にある小さい方が自分でデータを作って、プロダクトデザインの方に3Dプリントしてもらったものです。この時は20分の1マケットとして使用し、発泡スチロールで実寸大を自分で制作しました。

本当は3Dデータで発泡スチロールを削ってくれる会社に発注しようとしたのですが、見積もりで30万したのでやめました。笑

CADなどのデータを使っての作成はロット数が多ければ向いてますけど、一品物とかの場合は大して意味ないのかなと思いました。ひとりで作るには時間がかかる巨大な作品とかならまた違ってくるとは思いますが。あと複雑な形とかは3Dプリンターのほうが向いてるのかな?でも漆の場合は艶あげがあるからな〜吹き付けで塗りたてにしかできないかな〜漆が溜まる部分あったら縮むんじゃないかな〜と、思ったりしました笑

CADの話が出たので明日は私が今興味のあるVRチャットのお話をしようかと思います!

漆は縄文時代から!推し。

今回は今日届いた本の紹介します〜!

漆やってる人は一回は読んだ方がいいと言われる四柳嘉章著の「漆の文化史」と

そして今回私も初めて読むことになる宮腰哲雄著「漆学」です。こっちはまだ読んでない笑

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四柳嘉章さんは歴史学博士の方で、「漆の文化史」は本当にそのまま文化史です。漆がどういう風に扱われてたか、ただの食器としてだけじゃなくスピリチュアルな扱いをされてたこととかも書かれてます。これ何故か大学の図書館になくて(漆工棟にはある)、多分言ったら買ってくれると思うんですけど、持ってても良いなという内容だったので今回買いました。

宮腰哲雄さんは工学博士の方で、「漆学」の方では科学的目線での漆や次世代の漆の利用についてを期待して買いました。

次世代の漆の利用とかをもっと詳しくやってほしい。樹脂との関係とかやってほしい。まだ読んでないんだけど笑  読んだらまたブログにあげたいと思います!

あと次世代系でデジタルファブリケーションを使用した論文もあるので、それはまた別の日に紹介しますね。

 

そしてどちらとも謳い文句が「「なんと!縄文時代から!!」」ってあったので、私としてはもう耳にタコ👂🐙(他の論文とかにも絶対書いてあるし自分も書いてる)って思いつつも凄いことやもん。知らない人もいるもんね。となるのでした笑

現在では世界最古の漆の木片が福井県の約1万2600年で、世界最古の漆製品が北海道の約9千年前の装飾品という記録になっています。世界最古と証明できると、漆文化は日本発祥なんだぞ!って言えるんですね。だからとっても大事なことなんです。そう大事なのです。(←耳タコとか言ったけど)

インターネットの普及で画一化していく中で独自の文化大事だと思います。まあ完全に画一化するわけじゃないでしょうけど、海外行った時これ自国にもあるみたいなビルとか見てもおもんないですよね。そこの国特有の文化の方が見たくないですか?生き方って事ですから。

 

という感じで今日長くなっちゃったな〜!寒くなってきたので皆さまご自愛くださいませ〜!

過去作品の紹介

今日は2015年の個展の時の作品を紹介します〜!

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この個展は糸を編んで漆で固める作品を制作するようになってから2回目の展示でした。

この作品はざっくり言うと、色んな土地や人の関わりによって自分が出来ているという事を表現したものです。

全体の形のモチーフは山になっていて、落ちる影の形は、地図上で見る私の住んでる町の形になっています。

そして使用している糸は綿花なのですが、その綿花は自分が関わりのある土地で根ざして採れたものが含まれていています。

それらをひとつの形に編み上げ、漆で包み込み固めることで、その関係をとどめるという意味合いが込められてます。

なぜ山なのかは私が住んでるところが山に囲まれてるからです^^

育った土地だからか知らないですけど山大好き。富士山も登った〜。アルプスも行ってみたい。森とか自然大好き。

ちなみに作品の細かいところもいうと、レース編みの模様は葉っぱの形になってます。あと下に敷いてる土も自分の町の土です。川で土掘ってる変なやつでした。

この作品は別の場所にも演出を変えて展示してたので、また紹介できればと思います!

 

クロクロクロッキー

漆作品ではもっぱら立体か半立体の作品を作ってますが、絵を描くのも好きです。

高校生の時は日本画をやりたいと思ってました。なんか日本画が好きだったんです。岩絵具のザラザラした質感とか構図の取り方とかが面白かったんですね。

美術の高校で、2年生から日本画、油画、彫刻、デザインコースのいずれかを選択するようになってました。

最初は日本画を選択していたのですが、デザインコースの人数が2人とかで少ないという話があって、なんとなく人数が少ない方を選んじゃうクセでそっちに変更したのが、今こうなった。という感じですね笑

最近よくレッドオーシャンじゃなくてブルーオーシャンを狙えとか言いますけど、なんでもブルーオーシャンならいいとかじゃないわと思います…笑

なんでもそうですけど、それに対しての作戦がないとですね〜。

 

という感じで!(どういう感じで!?)今日はまとまってないですけど、人物クロッキーを載せておきます!

モデルがいて描くのは楽だけど、モデルなしで描くと難しいです。人物作ってる人すごいな。

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自然に向けたアート

夏の思い出をちょっと。

7月か8月ごろに京都東山のアート支援をしているHAPSが主催した講義に行った時に、こぼれ話で、ドイツで湖のためのコンサートというのがあるらしく、人間のためだけでなく、自然に向けてのアートがあると聞きました。

 

それ見てみたい!となって調べたのですが、出て来ず、多分ドイツ語で検索しないと分からないかもなという感じでした。

ということで、分からんなら自分でやってみようと思い立ちました!

夏にお盆で祖父母の家がある島根県出雲市にいつも帰っているのですが、海が近いので、そこの漂流物を使って即興で作品を作るということをやってみました。

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1日目のものです。夕日がいい感じに沈んで、背景と相まってとても綺麗な写真が撮れました。というか完全に背景に助けられてますね!笑


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2日目です。時間に余裕があったので、色んな組み合わせをしてみました。

木で高さを出そうと組み合わせると、バランスを取るためにどうしても三角形になってしまうのがわかり、海を背景にしたかったので、三角形が正面にこないように調整する必要があるとわかりました。

 

これは滞在日程的に2日しかできなかったのですが、もっとたくさんやって、研究して即興で格好良く、倒れない作品を作る練習が必要のようですね!

あと楽しかったですけど、海のために作品作ってるかっていったら全然そんなことなかったので、その辺のコンセプトも詰めたらより良くなるんでしょうなぁ。普通に楽しんだだけやった笑

でも漆作品は完成まで長い工程があるので、即興で出来ないからたまにこういうのをやるとリフレッシュになって良かったです。